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	<title>ブログ</title>
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	<description>エコタイプ次世代植物工場｜工場野菜生産におけるコンサルティング業務</description>
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		<title>がんの原因についてAI と対話</title>
		<link>https://www.health-veg.com/blog/441</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 19 Aug 2025 06:24:59 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ブログ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　このブログでは、大部分のがんは、慢性炎症で発生する活性酸素種が遺伝子を変異させることによる、と述べてきた。この点について、日本の医者はどのように考えているのか、聞きたいと思うが、そのような機会はない。そこで、AI (G [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>　このブログでは、大部分のがんは、慢性炎症で発生する活性酸素種が遺伝子を変異させることによる、と述べてきた。この点について、日本の医者はどのように考えているのか、聞きたいと思うが、そのような機会はない。そこで、AI (Gemini) に質問することにした。
</p>
<p>　そこで、最初に上記の質問をした。以下に、その回答の概要を示す。<br>
　それは非常に重要な側面を捉えていますが、「大部分のがん」と一括りにするには少し単純化しすぎている可能性があります。より正確に言うと「慢性炎症とそれで発生する活性酸素は、多くのがんの発生と進行における中心的な要因の一つだが、それだけが遺伝子変異の唯一の直接原因ではない」となります。<br>
慢性炎症と活性酸素の重要な役割<br>
　まず、ご指摘の通り、慢性炎症と活性酸素が遺伝子を直接変異させることは事実であり、極めて重要です。<br>
 * 直接的な遺伝子変異の誘発:<br>
   活性酸素はDNAを酸化させ、特徴的なG→T変異を引き起こします。これは、B型・C型肝炎ウイルスによる肝臓がんや、ピロリ菌感染による胃がんなど、特定の感染症に伴うがんで変異の主要な原因の一つと考えられています。<br>
 * がんの「促進因子（プロモーター）」としての役割:<br>
   これが非常に重要な点です。活性酸素は遺伝子を傷つけるだけでなく、がんが育ちやすい「土壌」を作り出します。<br>
   * 細胞分裂の加速: 慢性的な炎症は、組織を常に修復しようとするため、細胞分裂の頻度を上げます。細胞分裂が増えれば、後述する「複製のミス」が起こる確率も自然と高まります。<br>
   * がん細胞の生存を助ける: 炎症は、がん細胞の増殖や、栄養を運ぶ血管の新生（血管新生）を助ける物質を放出します。<br>
他の主要な遺伝子変異の原因<br>
　大部分のがん（特に散発性がん）は、単一の原因ではなく、複数の要因が長年にわたって積み重なった結果です。活性酸素以外にも、以下の二つが大きな原因となります。<br>
１）外来性の発がん物質（環境要因）<br>
環境からの曝露が、特定のがんの主要な原因となります。<br>
 * 紫外線: 皮膚がんの最大の原因。DNAに特徴的な傷（ピリミジン二量体）を作り、C→T変異を引き起こします。<br>
 * タバコの煙: 肺がんの最大の原因。ニトロソアミンなどの化学物質が直接DNAを傷つけ、G→A変異などを引き起こします。もちろん、タバコは同時に強力な酸化ストレス源でもあります。<br>
 * 食事中の発がん物質: アフラトキシン（カビ毒）やニトロソアミンなども特定の変異を引き起こします。<br>
２）正常な細胞活動に伴うエラー（内的要因）<br>
これは、特定の病気や生活習慣がない人でも起こりうる、最も基本的な変異の原因です。<br>
 * DNA複製のミス: 人間の体は約37兆個の細胞からなり、日々分裂を繰り返しています。その際、DNAをコピーしますが、数億〜数十億塩基に1回程度の確率（ヒトのゲノム中の塩基対は約３０億対）で「コピーミス」が起こります。人生を通じて行われる膨大な細胞分裂を考えると、この偶発的なミスが蓄積するだけでも、がんの原因となり得ます。これは「避けられない変異」とも言え、多くのがんの背景にあると考えられています。<br>
結論<br>
大部分のがんの遺伝子変異は、以下の3つの要因が複雑に絡み合った結果と考えるのが最も現実に近いです。<br>
 * 環境要因（紫外線、化学物質など）<br>
 * 内的要因（避けられないDNA複製のミスなど）<br>
 * 慢性炎症（活性酸素による直接的な変異誘発 ＋ 他の要因による変異を加速させる「促進」作用）<br>
　したがって、「慢性炎症で発生する活性酸素」は、多くのがんにおいて非常に強力なプレーヤーであることは間違いありませんが、それだけで大部分のがんの遺伝子変異をすべて説明できるわけではなく、他の要因との組み合わせで考えることが重要です。
</p>
<p>
　ここで、DNAの複製ミスが挙げられているので、それでは、ゾウやクジラはヒトより大きいのに、がんが少ないのはなぜか？と聞いたところ、以下の回答があった。<br>
　それは生物学における非常に鋭い指摘で、「ペトのパラドックス（Peto&#8217;s Paradox）」として知られる有名な謎です。理論上、体が大きく寿命が長い動物ほど細胞の数が多く、生涯に行われる細胞分裂の回数も増えるため、コピーミスによるがんの発生率は高くなるはずです。しかし、実際にはゾウやクジラのがん発生率はヒトと変わらないか、むしろ低いことが分かっています。このパラドックスを説明する鍵は、ゾウやクジラのような大型動物が、進化の過程で「より強力で洗練されたがん抑制の仕組み」を獲得したことにあります。<br>
ゾウの解決策：「ゲノムの守護神」の数を増やす<br>
　ゾウのがん耐性メカニズムは、特に詳しく研究されています。その秘密は、&#8221;ゲノムの守護神&#8221;と呼ばれるがん抑制遺伝子TP53にありました。<br>
 * ヒトの場合: TP53遺伝子を1対（2コピー）しか持っていません。<br>
 * ゾウの場合: なんと20対（40コピー）ものTP53遺伝子を持っています。<br>
　TP53が作るp53タンパク質は、細胞のDNAに傷が見つかると、修復を試みるか、修復不可能なら細胞を自死（アポトーシス）させるかの重要な判断を下します。ゾウの細胞は、このp53タンパク質が大量にあるため、DNAに少しでも傷が見つかると、修復を試みるという中途半端な手段をとらず、非常に効率よく、かつ積極的にアポトーシスを選択します。つまり、「がんになる可能性のある細胞は、ごく初期段階で徹底的に排除する」という、極めて強力な品質管理システムを持っているのです。例えるなら、ヒトの細胞には1〜2人の警備員しかいないのに対し、ゾウの細胞には警備員が20人体制で常駐し、少しでも怪しい動きがあれば即座に対応するようなものです。<br>
クジラの解決策：「DNA修理工場」の性能を高める<br>
　一方で、シロナガスクジラや200年以上生きるホッキョククジラなどは、ゾウのようにTP53の数を増やす戦略だけではありません。<br>
彼らのゲノムを解析した研究では、以下のような特徴が見つかっています。<br>
 * DNA修復遺伝子の進化: DNAの傷を修復する能力に関わる遺伝子（例えばERCC1など）が、他の哺乳類よりも高性能に進化している。<br>
 * 細胞周期をコントロールする遺伝子の進化: 細胞分裂の速度を適切にコントロールし、異常な細胞の増殖を防ぐ仕組みが強化されている。<br>
つまり、クジラは「傷ついた細胞をすぐに殺す」ゾウの戦略とは少し異なり、「そもそも傷がつきにくい、あるいは傷ついても完璧に修理する」という、高性能なDNA維持・修復システムを発達させたと考えられています。<br>
結論：進化の必然<br>
　体が大きくなり、寿命が延びるという進化の過程で、がんは極めて大きな障壁となります。そのため、ゾウやクジラは、コピーミスという避けられないリスクに対抗するため、それぞれ独自の方法で「がんを抑制する能力」を飛躍的に高める必要がありました。<br>
ペトのパラドックスは、生物の進化がいかに巧妙にがんという病気を克服してきたかを示す、非常に興味深い実例なのです。<br><br>

　あくまで、コピーミス説にこだわっているので、それでは、野菜の動物にがんが少ないのは、どのように考えるか？と聞いたところ、以下の回答であった。<br>
　「野生動物には、ほとんどがんが見つからない」という点は、半分正しく、半分は誤解を含んでいます。彼らとヒトとの違いは、過酷な自然環境と現代人が作り出した特殊な環境の差に集約されます。<br>
「がんにならない」のではなく「がんで死ぬ前にいなくなる」<br>
　まず大前提として、野生動物もがんにかかります。しかし、それらが私たちの目にとまりにくい、また実際にがんが進行する前に死んでしまう理由があります。<br>
 * 自然淘汰の現実: 野生では、がんにかかって少しでも体力が落ちたり、動きが鈍くなったりした個体は、すぐに捕食者に狙われたり、エサを獲れずに餓死したりします。病気が進行する前に、自然界から淘汰されてしまうのです。人間のように、がんと診断されてから何年も治療を続けるという状況はありえません。<br>
 * 短い寿命: がんは基本的に「老化の病気」であり、年齢とともに遺伝子のコピーミスが蓄積することで発生リスクが高まります。多くの野生動物は、捕食、飢餓、事故、感染症などによって、がんが問題になるような高齢に達する前に死んでしまいます。<br>
 * 観察の困難さ: 広大な自然の中にいる動物の健康状態を、私たちが常に監視しているわけではありません。死骸が見つかっても、その死因ががんであったかを調べる機会はほとんどありません。<br><br>

　最初の質問に対する回答のうち、「コピーミス説」の説明は、少し苦しい。苦しくても、AI は平然と回答するのが、面白い。コピーミス説では、がん細胞あたり１万箇所の変異を説明できない、なぜ慢性炎症の起きる部位でがんが発生するのか説明できない、慢性炎症の部位で細胞分裂が増加することもコピーミスの原因としている、などの理由で、明らかな間違いである。AI が引用するのは、過去にそのような議論があったためである。最初の回答のうち、「コピーミス説」を除くと、環境化学物質についての指摘は妥当である。紫外線による皮膚がん、タバコによるニトロソアミン（：この問題については、このブログ「ニトロソアミンか活性酸素種か」参照）、アフラトキシンについては、「大部分のがん」には含めていないので、了解できる。タバコやアフラトキシンは、いわば猛毒を食べているようなものであるから、がんになって当然である。すると、最初の回答で残るのは、慢性炎症で発生する活性酸素種が遺伝子を変異させる、が有力な原因として残る。AI は世界中の論文などを参照しているから、これが世界の医療界の新しい見解、ということになる。日本の医療界はまだそこまで到達していないのか？
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			</item>
		<item>
		<title>がんの原因としての「コピーミス説」は間違っている</title>
		<link>https://www.health-veg.com/blog/439</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 19 Aug 2025 06:21:41 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ブログ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　がんの原因として、正常な細胞分裂の際に生じる偶然の「コピーミス」が主要な役割を果たす、とする説が科学誌に発表されたのは2015年である。この論文は、米国のジョンズ・ホプキンス大学の研究者であるクリスチャン・トマセッティ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>　がんの原因として、正常な細胞分裂の際に生じる偶然の「コピーミス」が主要な役割を果たす、とする説が科学誌に発表されたのは2015年である。この論文は、米国のジョンズ・ホプキンス大学の研究者であるクリスチャン・トマセッティ博士とバート・フォーゲルシュタイン博士によって、2015年1月2日付の科学誌『Science』に発表された。<br>
　彼らの研究は、様々な臓器でがんの発生率が大きく異なるのはなぜか、という疑問から出発した。そして、各臓器の幹細胞が生涯に行う分裂の回数と、その臓器のがん発生率が非常に強く相関することを発見した。これにより、がんの発生における遺伝子変異の多くは、避けられない「DNA複製の際の偶然のエラー（コピーミス）」によって生じるものであり、一部のがんは「不運（bad luck）」としか言えない側面があると結論付けた。<br>
　同研究チームは2017年に新たな論文を発表し、このモデルをさらに洗練させた。そこでは、がんの発生を「環境要因」「遺伝的要因」「コピーミス」の3つに分け、それぞれがどの程度寄与するかを分析した。その結果、がんの種類によって割合は異なるものの、がんの発生に必要な複数の遺伝子変異のうち、大部分は偶然のコピーミスによって蓄積するという結論を改めて示した。
</p>
<h2>このコピーミス説には、いくつかの疑問がある。</h2>
<p>１）まず、様々な臓器でがんの発生率が異なる、としているが、心臓ではがんが少なく、肝臓ではがんが多い。心臓も肝臓も、発生過程で細胞分裂を繰り返し、生まれた時にはほぼ同じ程度の大きさになっている。今、単純化して考えると、ほぼ同じ程度の細胞分裂を繰り返しているのに、コピーミス説ではなぜ心臓にがんが少なく、肝臓にがんが多いかを説明できない。<br>
２）さらに、彼らの説では、生涯の分裂回数とがん発生率との間に相関がある、としているが、肝臓に慢性炎症が起きると、細胞分裂を促進させる因子が放出される。その部位にがんが発生すると、さらに細胞分裂が多くなる。この細胞分裂をカウントして、肝臓の細胞分裂が多い、としているのではないか。コピーミス説の説明によると、慢性炎症による細胞分裂の増加も、臓器の細胞分裂の増加に加えた説明をしている。すなわち、原因として慢性炎症があり、その結果として細胞分裂の促進（〜がんの発生）があるのに、結果と原因とを逆にして、肝臓には細胞分裂が多い、だからがんが発生する、としているのではないか。<br>
３）各臓器は均等に細胞分裂を繰り返して、一定の形状に達する。この細胞分裂時にコピーミスができるとすれば、そのコピーミスは臓器全体に均等に分布しているはずである。それががんの原因になるのであれば、臓器の至る所でがんが発生するはずである。ところが、がんは慢性炎症の起きる部位で発生することが、永い医学の歴史の中で確立している。慢性炎症の起きた部位でがんが発生するという事実を、コピーミス説は説明できない。<br>
４）国立がん研究センターと理研との共同研究により、肝臓がんの全延期配列を調べた結果によると、がん化する細胞には平均して１万箇所の点突然変異があることが明らかになっている。この結果は、ゲノムあたり１万箇所の点突然変異が蓄積しないと、発がん遺伝子の変異には到達できない、ことを示している。コピーミス説では、特定の細胞に点突然変異が１万箇所も集中して蓄積することを説明できない。<br>
５）慢性炎症が起きると活性酸素種が多量に放出され、その活性酸素種により遺伝子が変異を受けることは、今日ではそのメカニズムも含めて確立した事象である。ところが、医学界には未だに活性酸素種の作用について無関心な人たちがおり、彼らの目には活性酸素種の作用が目に留まらないので、遺伝子変異の原因が分からないままの状態にある。主に、そのような彼らがコピーミス説に飛びついているのではないか。上述した１）〜４）のように、コピーミス説ではがんの発生を合理的に説明できないのに、現在においてもコピーミス説に固執しているのは、活性酸素種の作用に気がつかない、としか考えられない。コピーミス説を提唱した本人たちが、がんは不運な変異により起きると述べていることを見ても、彼らの心情には「あきらめ」が当初から背景にあった、ものと考えられる。
</p>
<p>　コピーミス説は、このように、がんの発生を合理的に説明する説ではないのに、なぜ、現在においても、その正当性を主張する人たちがいるのか。コピーミス説が間違っているにとどまらず、がんの予防について、「運が悪いためがんになった」との「あきらめ」を説き、害悪をばら撒く役割を果たしていることが、最も重大な問題点である。がんの原因が慢性炎症で発生する活性酸素種であることが明らかとなれば、がんの予防には、慢性炎症を治療すること、さらには抗酸化成分の摂取により、活性酸素種の消去を行うことで、予防の方向が明確になる。それに対して、細胞分裂のために変異が起きて、そのためにがんになるというコピーミス説が蔓延すると、がんを予防することは無理、という結論になる。人々を諦めさせることにより、害悪をばら撒いていることになる。コピーミス説は間違っていることを、改めて強調しておきたい。
</p><p>The post <a href="https://www.health-veg.com/blog/439/" target="_blank">がんの原因としての「コピーミス説」は間違っている</a> first appeared on <a href="https://www.health-veg.com/" target="_blank">株式会社エコタイプ次世代植物工場</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>がんは慢性炎症の発生部位で起きる</title>
		<link>https://www.health-veg.com/blog/437</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 19 Aug 2025 06:19:25 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ブログ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　がんが慢性炎症の発生部位で起きることは、現在では科学的に確立されている。19世紀にドイツの病理学者ルドルフ・ウィルヒョウが「がんは治らない傷の部位に生じる」と提唱して以来、150年以上にわたる研究の積み重ねによって、慢 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.health-veg.com/blog/437/" target="_blank">がんは慢性炎症の発生部位で起きる</a> first appeared on <a href="https://www.health-veg.com/" target="_blank">株式会社エコタイプ次世代植物工場</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>　がんが慢性炎症の発生部位で起きることは、現在では科学的に確立されている。19世紀にドイツの病理学者ルドルフ・ウィルヒョウが「がんは治らない傷の部位に生じる」と提唱して以来、150年以上にわたる研究の積み重ねによって、慢性的な炎症が、がん発生の強力な引き金であり、進行を促進する「土壌」となることが明らかになっている。がんが慢性炎症の起きている部位に発生することを示す具体的な事例は数多くあり、現代医学では広く確立された事実となっている。</p>
<p>　なぜ炎症ががんを引き起こすのか？炎症は本来、傷ついた組織を修復したり、病原体を排除したりするための正常な防御反応である。しかし、この反応がダラダラと長期間続く「慢性炎症」の状態になると、状況は一変する。<br>
１）活性酸素による遺伝子変異の誘発<br>
 * 炎症が起きている場所には、病原体などを攻撃するために免疫細胞（好中球やマクロファージなど）が集まる。<br>
 * これらの免疫細胞は、武器として活性酸素（ROS）を大量に放出する。<br>
 * この活性酸素が、近くにいる正常な細胞のDNAまで無差別に傷つけてしまい、がんの直接的な原因となる遺伝子変異を引き起こす。<br>
２）細胞分裂の加速による、がん化の促進<br>
 * 炎症は、傷ついた組織を絶えず修復しようとするため、その場所の細胞分裂が活発になる。<br>
 * 傷ついた遺伝子を持つ細胞が、この活発な分裂の波に乗って増殖することで、がん細胞が生まれるリスクが著しく高まる。<br>
３）がん細胞の増殖と生存を助ける環境の創出<br>
 * 炎症のある場所では、「炎症性サイトカイン」と呼ばれる様々な物質が放出される。<br>
 * これらの物質は、がん細胞自身の増殖を促したり、がん細胞が生き残るのを助けたり、がんに栄養を送るための新しい血管（血管新生）が作られるのを手助ける。<br>
 * つまり、慢性炎症は、がん細胞が生まれるだけでなく、育ちやすい「快適な環境」まで提供してしまうのである。
</p>
<h2>がんが慢性炎症の部位で発生する事例を以下に３例挙げる。</h2>
<h3>１）胃がん（ピロリ菌感染による慢性胃炎）</h3>
<p>* 炎症の原因: ヘリコバクター・ピロリ（ピロリ菌）の持続的な感染。<br>
 * 慢性炎症: ピロリ菌が胃の粘膜にすみつくと、体を守ろうとする免疫反応が常に働き続け、数十年にわたる慢性胃炎の状態となる。<br>
 * 発生するがん: 胃がん。<br>
　慢性胃炎の場所では、免疫細胞が放出する活性酸素などによって、胃の粘膜細胞の遺伝子に傷が蓄積します。同時に、傷ついた粘膜を修復しようと細胞分裂が常に活発になるため、傷ついた遺伝子を持つ異常な細胞が増えやすくなる。この悪循環の結果、胃がんがその炎症部位で発生すると考えられている。日本の胃がんの90%以上は、ピロリ菌感染が原因とされている。
</p>
<h3>２）肝臓がん（ウイルスによる慢性肝炎）</h3>
<p>* 炎症の原因: B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスの持続的な感染。<br>
 * 慢性炎症: ウイルスを排除しようとする免疫反応が長期間続くことで、肝臓の細胞が破壊と再生を繰り返し、慢性肝炎や肝硬変へと進行する。<br>
 * 発生するがん: 肝細胞がん。<br>
　胃がんと同様に、慢性肝炎の現場では活性酸素によって肝臓の細胞の遺伝子が傷つけられる。さらに、絶え間ない細胞の破壊と再生が繰り返される中で、このプロセスが、肝細胞がんの発生に直結する。すなわち、肝臓がんは慢性炎症の部位に発生する
</p>
<h3>３）大腸がん（潰瘍性大腸炎・クローン病）</h3>
<p>* 炎症の原因: 潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患（IBD）。これらは、免疫システムが自身の腸の粘膜を誤って攻撃してしまう自己免疫疾患の一種と考えられている。<br>
 * 慢性炎症: 大腸の粘膜で、原因不明の炎症が長期間にわたって続く。<br>
 * 発生するがん: 大腸がん。<br>
　炎症性腸疾患の患者は、そうでない人と比べて大腸がんのリスクが数倍高いことが知られている。長引く炎症によって大腸の粘膜細胞の遺伝子が傷つきやすく、がん化が促進されると考えられている。<br>
　これらの事例は、特定の場所で「火事（炎症）」がくすぶり続けると、そこから「がん」という新たな火の手が上がる危険性が高まることを明確に示している。
</p><p>The post <a href="https://www.health-veg.com/blog/437/" target="_blank">がんは慢性炎症の発生部位で起きる</a> first appeared on <a href="https://www.health-veg.com/" target="_blank">株式会社エコタイプ次世代植物工場</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ニトロソアミンか活性酸素種か？</title>
		<link>https://www.health-veg.com/blog/434</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 19 Aug 2025 06:13:10 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ブログ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.health-veg.com/?p=434</guid>

					<description><![CDATA[<p>ニトロソアミンとは？ 　ニトロソアミンは、タバコの煙に含まれる主要な変異原性物質である。ニトロソアミンは亜硝酸塩に食品中のアミンが結合して生成するので、亜硝酸塩を含む食品が問題となる。例えば、ハムやソーセージには、微生物 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<h2>ニトロソアミンとは？</h2>
<p>
　ニトロソアミンは、タバコの煙に含まれる主要な変異原性物質である。ニトロソアミンは亜硝酸塩に食品中のアミンが結合して生成するので、亜硝酸塩を含む食品が問題となる。例えば、ハムやソーセージには、微生物による腐敗を防止し、さらに肉を赤色に保つために、現在でも亜硝酸塩が使用されている。また、葉野菜には、肥料成分である硝酸塩が残留硝酸塩として、一定量含まれているが、そのような野菜を食べると、口の中の微生物により硝酸塩が亜硝酸塩に還元され、その亜硝酸塩が胃の酸性条件下でアミンと反応</p>
<img src="/wp-content/uploads/20250819_001.png" alt=""  />
<p>するとニトロソアミンが生成する。そのニトロソアミンが消化器系の発がんに関係することが指摘されてきた。<br>
　このブログでは、大部分のがんは、慢性炎症で発生する活性酸素種が遺伝子を変異させることにより、生成すると述べてきた。このニトロソアミンなど環境化学物質による遺伝子変異は、がん化にどの程度寄与すると考えられるのか。もちろん、高濃度のニトロソアミンを長期間体内に入れれば、その害により遺伝子変異が蓄積して、細胞ががん化することは当然考えられる。問題はそのような具体例があるかどうかである。<br><br>

 　体内に入ったニトロソアミンは、肝臓などで代謝され、DNAを攻撃する「アルキル化剤」という物質に変化する。このアルキル化剤は、DNAの4つの塩基のうち、特にグアニン（G）に結合して、これを傷つける。DNAが複製される際、この傷ついたグアニンは、本来のパートナーであるシトシン（C）ではなく、誤ってチミン（T）とペアを組んでしまいます。この「ペアミス」が起きたまま細胞分裂が進むと、元の「G」だった塩基が最終的に「A（アデニン）」に置き換わってしまいます。これがニトロソアミンに特徴的なG→A（G:C→A:T）点突然変異である。このG→A変異は、ヒトのがん細胞から実際に見つかっており、ニトロソアミン曝露との強い関連を示している、と指摘されている。<br>
　喫煙者の肺がん組織では、がんの増殖に直接関わるKRAS遺伝子や、がんを抑制するTP53遺伝子に、特徴的なG→A変異が高い頻度で見つかっている。食道がん・膵臓がん: これらの喫煙と関連の深いがんでも、同様のメカニズムが関与していると考えられている。<br>
　加工肉（ベーコン、ハムなど）に含まれる亜硝酸塩や、一部の保存食に含まれる亜硝酸塩は、胃の中でアミン類と反応してニトロソアミンを生成することがある。食道がん・胃がん: これらの食品の摂取量が多い地域では、食道がんや胃がんの発生率が高いことが知られている。そして、それらの地域のがん患者の組織から、がん抑制遺伝子であるTP53遺伝子にG→A変異が多く見つかることが報告されており、食事由来のニトロソアミンががんのリスク因子であることが強く示唆されている。</p>
<h2>ニトロソアミンの作用は抗酸化成分によって抑制される</h2>
<p>　抗酸化成分は、ニトロソアミンによる発がんリスクを複数の段階でブロックするように働く。特に重要なのは、ニトロソアミンが「生成される前」と「体内でダメージを与える際」の両方に関与することである。抗酸化成分が発がんを抑制する主なメカニズムとしては、次の二つが考えられる。<br>
１）ニトロソアミンの「生成そのもの」を阻害する<br>
　これが最も直接的で重要なメカニズムである。胃の中など酸性の環境では、食品に含まれる「亜硝酸」と「アミン類」が反応してニトロソアミンが生成される。ビタミンC（アスコルビン酸）は、アミン類よりも先に亜硝酸と素早く反応する。いわば、亜硝酸のパートナーを「横取り」するような形で、亜硝酸を無害な一酸化窒素（NO）に変化させます。その結果、発がん性のあるニトロソアミンが作られること自体を防ぐことができる。例えば、加工肉（亜硝酸を含む）と一緒にビタミンCが豊富な野菜や果物を食べると、胃の中でのニトロソアミン生成が抑制されることが知られている。<br>
２）体内での「酸化的ダメージ」を軽減する<br>
　ニトロソアミンが体内で代謝される過程や、それが引き起こす炎症反応では、遺伝子を傷つける「活性酸素（ROS）」も同時に発生する。ビタミンEや、お茶に含まれるカテキンなどのポリフェノール類は、強力な抗酸化作用を持つ。これらの成分が活性酸素を消去することで、ニトロソアミンによる直接的なDNA損傷（アルキル化）に加えて、活性酸素による間接的なDNA損傷も軽減します。これにより、遺伝子変異のリスクを二重に抑える効果が期待できる。具体的な成分と研究例として、<br>
 * ビタミンC: ニトロソアミン生成阻害の主役<br>
　疫学研究では、ビタミンCを多く含む野菜や果物の摂取が、胃がんなどのリスクを下げると報告されている。<br>
 * ビタミンE: 脂溶性の抗酸化物質で、細胞膜などを酸化ダメージから守る。<br>
 * カテキン（緑茶）: 緑茶に含まれるカテキン（特にEGCG）は、ニトロソアミンの生成を抑制する作用と、高い抗酸化作用の両方を持ち合わせる。緑茶をよく飲む習慣のある地域で、胃がんや食道がんの発生率が低いことを示す研究もある。<br>
　結論として、抗酸化成分、特にビタミンCを豊富に含む食事は、ニトロソアミンの生成を効果的に抑制し、発がんリスクを低減させるための合理的な生活習慣と言える。
</p>
<p>　このように、ニトロソアミンは遺伝子を変異させ、発がん性が指摘されるが、問題はニトロソアミンがどれだけの濃度で、どの程度の期間作用するかである。国立がん研究センターと理研の共同研究により、肝臓がん細胞の全塩基配列を３００例について解析した結果によると、細胞あたり約１万箇所の点突然変異があった、とのことである。一つの細胞あたり１万カ所の変異を引き起こすニトロソアミンの摂取量は、どのくらいになるのか。しかも、ニトロソアミンが少量ずつ細胞に作用した場合、DNA修復系によりその変異は取り除かれてしまう。変異が蓄積するためには、一定濃度以上のニトロソアミンが連続的に作用する必要がある。タバコを一日に何箱分も吸い続けると、その１万箇所に到達するのか、現在それを判断できるデータはない。
</p>
<p>野菜の場合はどうか。国のデータによっても、5000 ppm を超える硝酸塩を含む野菜は多い。これを毎日食べたとして、どの程度のニトロソアミンの生成になるのか。農水省によると、口の中の微生物により、食べた野菜に含まれる硝酸塩の約５％が、亜硝酸に変換されるという。とろころが、上述のように、野菜に含まれる抗酸化成分は、胃の中のニトロソアミンの生成を阻害する。量的な推論は困難であるが、野菜を食べたことによるニトロソアミンの生成は、抗酸化成分の効果で相殺される可能性もある。いずれにしても、ニトロソアミンによる実際の発がんの程度を推定するデータは、現在のところない。
</p>
<p>　ニトロソアミンか活性酸素か、という問題をさらに複雑にしているのは、ニトロソアミンが炎症を引き起こすことである。ニトロソアミンが体内の酵素（特にCYP2E1）によって代謝される際、その副産物として大量の活性酸素（ROS）が発生する。発生した活性酸素は、細胞の膜、タンパク質、そしてDNAなどを無差別に攻撃し、酸化させて傷つける。この状態が「酸化ストレス」である。<br>
   細胞が酸化ストレスによって傷つけられると、体はそれを「異常事態」とみなし、修復しようとする。この防御反応のスイッチとして、炎症性サイトカイン（TNF-αやIL-6など）と呼ばれる物質が放出され、免疫細胞（マクロファージなど）が患部に集まってくる。これが「炎症」の始まりである。 集まってきた免疫細胞は、異物を排除するために自らも活性酸素を放出する。これにより、酸化ストレスがさらに悪化する。慢性的な炎症は、傷ついた組織を修復しようと細胞分裂を促する。しかし、この環境下ではDNAに傷がついた異常な細胞が増殖しやすくなり、がん化のリスクが著しく高まる。<br>
　つまり、ニトロソアミンは、①直接的なDNA損傷（遺伝子変異の誘発）、②酸化ストレスを介した慢性炎症の誘発という2つのルートで、がんの発生と進行を強力に後押しする。炎症は、がん細胞が育ちやすい「土壌」を作ってしまう、と考えることもできる。
</p>
<p>
　結論として、1日に何箱ものタバコを吸うヘビースモーカーの場合には、ニトロソアミンのみで肺がんなどを起こす可能性があるかもしれない。ただし、野菜に含まれる残留硝酸塩による発がんが、過去には心配されたが、抗酸化成分による相殺効果を考えれば、それほど心配する必要はないのかもしれない。特に、残留硝酸塩を通常の1/5〜1/10程度に下げた e健康野菜（e野菜）は、抗酸化成分が通常の数倍〜１０数倍多いので、健康には非常に良いことになる。また、ニトロソアミンが炎症を引き起こすことを見れば、ニトロソアミンの害は、活性酸素の害に置き換わるので、「大部分のがんでは、慢性炎症による活性酸素が遺伝子変異の主な要因である」ことは、現時点では変更する理由がない、と考えられる。
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			</item>
		<item>
		<title>活性酸素による遺伝子変異の具体例</title>
		<link>https://www.health-veg.com/blog/432</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 19 Aug 2025 06:01:32 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ブログ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　活性酸素種が、大部分のがんにおいて、遺伝子変異の直接の原因である、と説明しても、活性酸素種の怖さについて認識のない人は、いまだにその説明を信じようとしない傾向がある。その背景として、活性酸素種が生体内で実際に存在するこ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>　活性酸素種が、大部分のがんにおいて、遺伝子変異の直接の原因である、と説明しても、活性酸素種の怖さについて認識のない人は、いまだにその説明を信じようとしない傾向がある。その背景として、活性酸素種が生体内で実際に存在することが発見されたのは1969年（：この年、SODが発見された）であり、さらに活性酸素種によって遺伝子に変異が起きることが発見されたのが1980年代後半（：８OHｄGの発見）になってからという事情がある。活性酸素種に関心の高い研究室は、それらの成果をすぐに教育にも取り入れたと考えられるが、一般の研究室では、学界で活性酸素に関する共通認識が広がるまでに時間が経過したと考えられる。なお、炎症によって活性酸素が生成されることが発見されたのは、1973年である。<br>
　そのため、活性酸素種による遺伝子変異について、大学等で教えられるようになったのは、さらにその１０数年後の２１世紀に入ってから、ではなかったか。言い換えれば、２０年以上前に大学を卒業した学生院生（：現在は50代以上の医師）は、遺伝子に対する活性酸素種の脅威を知らないままである可能性がある。ネットで公開される記事等を見ても、医師という資格でがんの原因を説明する際に、活性酸素種の役割をほとんど無視して解説している事例が多い。そのため、がんの前兆として慢性炎症があることを知っていても、慢性炎症で活性酸素種が多く放出されること、その活性酸素種により遺伝子が変異を受けること、に発想が及んでいないのである。ほとんどのがんに共通するのは、慢性炎症で生成する活性酸素種が直接の原因で遺伝子変異が起こること、そのため共通して野菜に含まれる抗酸化成分が、遺伝子変異を抑制すること、さらには野菜ががんの予防に有効であること、を現場の医師たちもよく知っておいてほしい。ここでは、そのように活性酸素種の恐ろしさを知らない人たちのために、活性酸素種による遺伝子変異の具体例を示すことにする。
</p>
<h2>ドライバー遺伝子変異</h2>
<p>　ドライバー変異は、細胞の増殖を促進する「がん遺伝子」や、増殖を抑制する「がん抑制遺伝子」などに生じ、細胞のがん化を強力に推し進める。この変異によって、細胞は無秩序に増殖するようになり、がん特有の性質を獲得する。具体的には、がん遺伝子の活性化変異: EGFRやHER2などの遺伝子が変異し、細胞増殖を促すシグナルが常にオンの状態になる場合と、がん抑制遺伝子の不活性化変異: p53やRB1などの遺伝子が変異し、細胞増殖を止めるブレーキの機能が失われる場合とがある。これらのドライバー変異は、がん細胞の生存にとって不可欠なため、「分子標的薬」という特定のドライバー変異を標的とする治療薬の開発が進んでいる。<br>
ドライバー遺伝子の例としてEGFR（Epidermal Growth Factor Receptor） について述べる。EGFR は、細胞の表面にあって、特定の成長因子（EGR）を受け取るアンテナの役割を持つタンパク質である。正常な細胞の表面には、EGFRというアンテナのようなタンパク質が存在する。このアンテナに、EGF（上皮成長因子）などの特定の成長因子が結合すると、細胞内に「増殖せよ」「生き残れ」というシグナルが送られる。これは、古くなった細胞を新しくしたり、傷ついた組織を修復したりするために不可欠な、体の正常な「スイッチ」機能である。しかし、EGFR遺伝子に変異が起こると、このスイッチが常に「ON」の状態になってしまい、その結果、成長因子からの指令がなくても細胞は無秩序に増殖し続け、がん化につながることになる。
</p>
<h2>EGFR遺伝子変異の具体例</h2>
<p>　EGFR遺伝子における代表的な点突然変異と複数の塩基欠失変異の具体的な例は、以下の通り。<br>
点突然変異の具体例: L858R変異<br>
 * 変異名: L858R<br>
 * 場所: EGFR遺伝子のエクソン21<br>
 * 内容: 858番目のアミノ酸をコードする塩基配列が変化し、アミノ酸がロイシン（L）からアルギニン（R）に置き換わってしまう変異。たった1つの塩基が入れ替わることで、タンパク質の構造と機能が大きく変わり、増殖のスイッチが常に入った状態になる。<br>
　活性酸素による点突然変異は最も生じやすい変異である。例えば、8OHdG という物質があり、これは、DNAの塩基のグアニンに、活性酸素種のヒドロキシラジカルが結合したあと、DNA修復系により切り出されて、尿中にでる物質である。この物質は日常生活の中でも、常時検出されるので、我々の身体では、日常的に活性酸素種によりDNAが攻撃を受けていることが分かる。尿中に出てくるということは、DNA修復系が機能している証拠であるが、がんになる場合には、慢性炎症で発生する活性酸素種が、DNA修復系では修復できないほど多く発生するので、変異が修復されずにゲノム中に蓄積することになる。その変異が検出された事例が上記のL858R変異である。<br><br>

複数の塩基欠失変異の具体例: エクソン19欠失<br>
 * 変異名: エクソン19欠失 (Exon 19 Deletion)<br>
 * 場所: EGFR遺伝子のエクソン19<br>
 * 内容: エクソン19の領域にある9個から24個の塩基がごっそりと抜け落ちる（欠失する）変異である。これにより、作られるタンパク質のアミノ酸配列が変化し、L858R変異と同様に、受容体が常に活性化した状態になる。
これら2つの変異（L858Rとエクソン19欠失）は、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんにおいて最も頻度が高く、「コモン変異（Common Mutation）」と呼ばれている。EGFR標的薬の多くは、これらの変異を主なターゲットとして開発されている。<br>

活性酸素が塩基欠失を引き起こす仕組み<br>
 * DNAへの直接攻撃：活性酸素は非常に反応性が高く、細胞内のDNAを直接攻撃する。特に、DNAの塩基部分（特にグアニン）や、DNAの骨格である糖（デオキシリボース）を酸化させる。<br>
 * DNA鎖の切断：この攻撃により、DNAの一本鎖だけが切れる「一本鎖切断」や、より深刻な「DNA二本鎖切断」が発生する。<br>
 * 不完全な修復プロセス： DNA二本鎖切断は細胞にとって致命的な損傷であるため、緊急の修復システムが作動する。しかし、この修復が不完全である場合に欠失が起こる。<br>
   * 修復時の欠失: 特に「非相同末端結合（NHEJ）」と呼ばれる応急処置的な修復機構では、切断されたDNAの末端をきれいにしてからつなぎ合わせる過程で、損傷部分を含む複数の塩基が削り取られてしまうことがある。したがって、活性酸素による酸化ストレスは、DNAに二本鎖切断という深刻な傷を作り、その修復エラーを通じて複数の塩基欠失を引き起こす重要な原因の一つと言える。</p>

<h2>TP53遺伝子の変異</h2>
<p>　がん抑制遺伝子は、細胞増殖のサイクルを適切にコントロールしたり、DNAに生じた傷を修復したり、修復不可能な細胞を自死（アポトーシス）に導いたりする、「ブレーキ」の役割を担っている。その代表例がTP53遺伝子である。TP53遺伝子は、その重要性から「ゲノムの守護神」とも呼ばれている。この遺伝子が作るp53タンパク質は、細胞内のパトロール役として、DNAに損傷がないか常に監視している。DNA損傷の検知と修復: DNAに傷が見つかると、p53タンパク質は細胞分裂のサイクルを一時的に停止させ、修復チームがDNAを治すための時間を作る。アポトーシスの誘導: もしDNAの損傷がひどく、修復不可能だと判断した場合は、細胞に自死を命じ、がん細胞になるのを未然に防ぐ。<br>
　TP53遺伝子に変異が起こると、このブレーキシステムが機能しなくなり、DNAに傷がついた異常な細胞が、修復されることも排除されることもなく増殖を続け、がん化につながる。<br>
　活性酸素はDNAに特徴的な「分子の指紋」を残す。それは、グアニン（G）を酸化させて「8-オキソグアニン」という傷を作り、これが原因で最終的に塩基が GからTへ置き換わる（G→Tトランスバージョン）というタイプの点突然変異である。この「G→T変異」という指紋を手がかりに、活性酸素の関与が強く示唆されている代表的な事例を次に示す。<br>
１）肝臓がん（B型・C型肝炎、アフラトキシン）<br>
 　背景: B型やC型肝炎ウイルスの持続的な感染や、カビ毒の一種であるアフラトキシンへの曝露は、肝臓がんの強力なリスク因子である。これらの状態では、肝臓で慢性的な炎症が続き、免疫細胞などから膨大な量の活性酸素が長期間にわたって放出され、極めて高い酸化ストレスにさらされる。<br>
　分子レベルの証拠: これらのリスクを持つ患者の肝臓がん組織を調べると、TP53遺伝子の特定の場所（コドン249番目）に、非常に高い頻度でG→Tの点突然変異が見つかる。<br>
　結論: この「コドン249のG→T変異」は、アフラトキシンとウイルス性肝炎による酸化ストレスが引き起こした、まさに「分子レベルの犯行声明」と言える。特定の原因（慢性炎症による酸化ストレス）が、特定のがん抑制遺伝子（TP53）の特定の場所に、特徴的なタイプの変異を引き起こしたことを示す典型的な事例である。<br>
２）肺がん（喫煙）<br>
　背景: タバコの煙は、ニトロソアミンのような化学的発がん物質の宝庫であると同時に、吸い込むことで肺の組織に直接的な酸化ストレスを引き起こす、活性酸素の主要な発生源でもあります。<br>
　分子レベルの証拠: 喫煙者の肺がん組織で見つかるTP53遺伝子変異を網羅的に解析すると、その種類は様々であるが、他の種類のがんと比較して、G→T変異の割合が際立って高いことが知られている。<br>
　結論: 肺がんにおけるTP53遺伝子の変異パターンに「G→T」という活性酸素の指紋が色濃く残されていることは、タバコの煙に含まれる活性酸素や、それによって引き起こされる慢性的な炎症が、がん抑制遺伝子の機能を破壊し、がんを発生させる主要な原因であることを強く裏付けている。<br><br>

　その他の主要なドライバー遺伝子 KRAS, BRAF, PIK3CA, AIK, APC, PB1, PTEN などについても、その遺伝子変異が活性酸素によることが明らかにされている。</p><p>The post <a href="https://www.health-veg.com/blog/432/" target="_blank">活性酸素による遺伝子変異の具体例</a> first appeared on <a href="https://www.health-veg.com/" target="_blank">株式会社エコタイプ次世代植物工場</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>イソチオシアネートの抗がん作用</title>
		<link>https://www.health-veg.com/blog/424</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 06 Aug 2025 10:03:43 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ブログ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.health-veg.com/?p=424</guid>

					<description><![CDATA[<p>イソチオシアネートとは イソチオシアネートは、ワサビやカイワレ大根などのアブラナ科野菜に含まれる辛み成分である。植物体内では、糖と結合した前駆体として存在し、噛むなど組織を破壊することにより、細胞内顆粒に含まれているミロ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<h2>イソチオシアネートとは</h2>

<p>イソチオシアネートは、ワサビやカイワレ大根などのアブラナ科野菜に含まれる辛み成分である。植物体内では、糖と結合した前駆体として存在し、噛むなど組織を破壊することにより、細胞内顆粒に含まれているミロシナーゼという酵素により分解されて生成する。</p>

<p>近年、このイソチオシアネートに<strong>抗がん作用のあること</strong>が発見され、注目を集めている。培養細胞を用いた（<em>in vitro</em>）実験では、様々ながん細胞の増殖を抑制することが判明しており、また動物体を用いる（<em>in vivo</em>）実験でも、がんの縮小効果や転移に抑制効果のあることが報告されている。</p>

<p>イソチオシアネートには抗菌作用や殺虫作用があり、自然界では植物に菌が侵入したり、昆虫に食べられたりしたときに発生して、植物体を防御する仕組みとして機能している、と考えられている。</p>

<p>イソチオシアネートの前駆体は、主に種子に多く存在しており、発芽期に抗菌作用を発揮すると考えられている。一部のアブラナ科野菜では、カラシナや高菜のように成葉にも存在する。イソチオシアネートは、R-N=C=S という構造をもち、N, S の貯蔵形態とも考えられる。そのため、種子中のイソチオシアネート前駆体は、発芽とともに減少する。</p>

<p>医学分野では、イソチオシアネートの抗がん作用をがんの抑制や予防に使用できないか、という方向で研究が展開されているので、植物分野としては、イソチオシアネート前駆体の生合成やその環境制御などについて研究を進め、必要に応じて大量に生産できる体制を整備しておく必要がある。</p>

<h2>イソチオシアネートの化学的性質</h2>

<p>イソチオシアネートは、R-N=C=S という共通する構造をもっている。この構造の特徴は、中心の C の電気陰性度が N, S に比べて小さいので、両側の N, S に電子を引きつけられ、C が電気的にプラス側に傾いていること（<strong>求電子性</strong>）である。そのため、マイナスにチャージした反応基と結合する性質がある。特に生体内に多いタンパク質のチオール基やアミノ基、グルタチオンのシステインなどと反応する。その結果、細胞内に多くの作用点があることになる。</p>

<p>イソチオシアネートのR基は、脂肪族または芳香族であり、生合成の過程でいくつかのアミノ酸に由来する。さらに、このR基は、イソチオシアネートの水に対する親和性を決めており、辛みの強さを決めている。</p>

<p>イソチオシアネート（ITC）が引き起こす辛味、刺激感、そして時には催涙作用（涙を誘発する作用）は、主として<strong>TRPA1（Transient Receptor Potential Ankyrin 1）</strong>と呼ばれるイオンチャネルの活性化によって媒介される。TRPA1は、カルシウムイオンやナトリウムイオンなどを透過させる非選択的な陽イオンチャネルである。TRPA1チャネルは、主に口腔、鼻腔、皮膚などに分布する感覚神経（特に侵害受容器）の神経終末に発現している。また、腸管のEC細胞など、非神経細胞にも発現が見られる。</p>

<table class="table-default">
<tr>
<th>イソチオシアネート（ITC）</th>
<th>前駆体</th>
<th>主に含む野菜</th>
</tr>
<tr>
<td>アリルイソチオシアネート<br>allylisothiocyanate<br>(AITC)</td>
<td>シニグリン<br>Sinigrin</td>
<td>ワサビ、和からし、<br>辛みダイコン、ケール</td>
</tr>
<tr>
<td>スルフォラファン<br>Sulforaphane(SFN)</td>
<td>グルコラファニン<br>Glucoraphanin</td>
<td>ブロッコリー、ケール</td>
</tr>
<tr>
<td>3-ブテニル-イソチオシアネート<br>3-butenyl-isothiocyanate</td>
<td>グルコブラッシシン<br>Glucobrassicin</td>
<td>コマツナ、キャベツ</td>
</tr>
<tr>
<td>4-ペンテニル-イソチオシアネート<br>4-pentenyl-isothiocyanate<br>(PEITC)</td>
<td>グルコエリシン<br>Glucoerucin</td>
<td>コマツナ</td>
</tr>
<tr>
<td>2-フェネチル-イソチオシアネート<br>2-phenethyl-isothiocyanate</td>
<td>グルコフェネチル<br>Gluconasturtiin</td>
<td>クレソン</td>
</tr>
<tr>
<td>ベンジルイソチオシアネート<br>Benzyl-isothiocyanate</td>
<td>グルコトロペオリン<br>Glucotropaeolin</td>
<td>クレソン<br>ダイコン</td>
</tr>
<tr>
<td>4-メチルチオ-3-ブテニル-イソチオシアネート<br>4-methylthio-3-butenyl-isothiocyanate</td>
<td>グルコラファサチン<br>Glucoraphasatin</td>
<td>辛みダイコン、ワサビ、カラシナ</td>
</tr>
<tr>
<td>P-ヒドロキシベンジルイソチオシアネート<br>p-hydroxybenzyl-isothiocyanate</td>
<td>シナルビン<br>Sinalbin</td>
<td>白カラシ（white mustard）</td>
</tr>
<tr>
<td>スルフォラフェン<br>Sulforaphene</td>
<td>グルコラファニン<br>glucoraphenin</td>
<td>ダイコン</td>
</tr>
<tr>
<td>6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート<br>6-methylsulfinylhexyl-isothiocyanates<br>(MSITC)</td>
<td>グルコブラシキシン<br>Glucobrassicin</td>
<td>ワサビ</td>
</tr>
</table>

<p>ITC（特にAITCなど）は、TRPA1チャネルの<strong>アゴニスト（作動薬）</strong>として作用し、チャネルに結合して活性化させる。この活性化の分子メカニズムには、ITCの求電子的な性質が関与しており、TRPA1タンパク質内に存在するシステイン残基のチオール基（-SH）と共有結合を形成することによるチャネル構造の変化が有力視されている。　TRPA1チャネルが活性化されると、細胞外から細胞内へ陽イオンが流入する。これにより感覚神経細胞が脱分極し、活動電位が発生して中枢神経系へと信号が伝達される。この一連のプロセスが、私たちが感じる「辛味」「刺激感」「痛み」、あるいは化学感覚（Chemesthesis）として認識される。例えば、ワサビを食べた際に鼻にツーンとくる刺激は、揮発性の高いAITCが気相を介して鼻腔内のTRPA1を発現する感覚神経を刺激するためと考えられている。この揮発性による鼻腔への到達は、辛味感覚の重要な側面である。</p>

<p>イソチオシアネートのR基が脂肪族または芳香族で脂溶性が強ければ、分子全体として揮発性となり、上記TRPA1チャネルに結合しやすくなり、辛みが強くなる。一方で、スルフォラファンのR基にはスルホン基が結合しているので水に可溶であり、イソチオシアネートの中では辛みが弱い。</p>

<p>イソチオシアネートはR基の種類により多くあり、自然界には１００種以上のイソチオシアネートがあると報告されている。次に示す表には代表的なものを挙げる。</p>

<h2>イソチオシアネートの抗がん作用</h2>

<p>イソチオシアネートの抗がん作用については、多くの報告がある。その中で、特に重要な論文を紹介する。</p>

<p>まず、乳がん細胞において、スルフォラファンが乳がん細胞の増殖を濃度依存的に抑制することを報告した論文（<em><u style="color:#0000ff;">Ying Zhang,</u> <span style="color:#006699;">et. Al. (2022)</span><br>
Sulforaphane suppresses metastasis of triple-negative breast cancer cells by targeting the RAF/MEK/ERK pathway. Nature 40 24 March.</em>）がある。次に、アリルイソチオシアネート（AITC)が膀胱がんの細胞に作用して、がん細胞にアポトーシスを誘導すること、細胞分裂の抑制は、AITCがチューブリンタンパク質のSH基に結合することに起因していることを報告した論文（<em><u style="color:#0000ff;">CELL BIOLOGY | VOLUME 286, ISSUE 37,</u> P32259-32267, SEPTEMBER 2011　Allyl Isothiocyanate Arrests Cancer Cells in Mitosis, and Mitotic Arrest in Turn Leads to Apoptosis via Bcl-2 Protein Phosphorylation</em>）がある。この二つの論文は、イソチオシアネートが、その作用点を含めて、明確にがん細胞の増殖を抑制したことを証明している。</p>

<p>がん細胞の無秩序な増殖は、<strong>細胞周期の制御異常</strong>に起因する。細胞周期は、G1期（DNA合成準備期）、S期（DNA合成期）、G2期（分裂準備期）、M期（分裂期）からなり、各期の移行はサイクリンとサイクリン依存性キナーゼ（CDK）の複合体によって厳密に制御されている。また、DNA損傷などを感知して周期の進行を一時的に停止させるチェックポイント機構が存在する。イソチオシアネート（ITC）は、これらの制御点を標的として細胞周期の進行を停止させ、がん細胞の増殖を抑制する。観察される細胞周期停止のポイントは、ITCの種類やがん細胞のタイプによって異なる。</p>

<p><strong>G2/M期停止:</strong> SFN、PEITC、AITCなど多くのITCで、G2期からM期への移行を阻害するG2/M期停止が報告されている。これは、M期への進行に必須なサイクリンB1/CDK1複合体の活性制御に関わるCdc25ホスファターゼの抑制や、サイクリンB1自体の発現低下などが関与していると考えられている。<strong>G1期停止:</strong> トリプルネガティブ乳がん細胞に対するSFNの効果として、G1期での停止が報告されている。G1期停止には、CDK阻害タンパク質であるp21やp27の発現上昇が関与することが多い。　これらの細胞周期停止は、がん細胞が増殖するのを防ぐだけでなく、DNA損傷修復の時間を与えたり、あるいは修復不可能な損傷がある場合にはアポトーシスへと細胞を誘導したりする役割も持つ。</p>

<p>イソチオシアネートは、肝臓における異物代謝において、<strong>解毒作用を促進する</strong>ことにより間接的に抗がん作用を表す。また、腫瘍が一定以上の大きさに増殖するためには、栄養や酸素を供給するための新たな血管網の形成（<strong>血管新生</strong>）が不可欠である。この血管新生もイソチオシアネートによって抑制されることが判明している。また、がん細胞が原発巣から離れて他の臓器へ移動し、二次的な腫瘍を形成する転移は、がんによる死亡の主要な原因である。イソチオシアネートは、これらのプロセスを阻害する作用も持つことが示されている。</p>

<h2>今後の課題</h2>

<p>このように、イソチオシアネートが抗がん作用をもつことは明白である。そのため、がんの治療だけでなく予防にも効果を発揮すると期待される。しかしながら、イソチオシアネートをがんの治療および予防に使用するには、まだいくつかの課題がある。</p>

<p>まず、治療に使用する場合であるが、がんに罹患したからといって、辛いワサビを大量に毎日食べるのは苦痛である。辛み成分は、噛んだときに出る酵素の作用によって出てくるので、野菜を熱処理すると酵素が失活して、辛みは出てこない。その場合、腸内細菌によって前駆体が分解され、イソチオシアネートが遊離して、腸から体内に吸収されることが分かっている。また、先にも述べたように、アブラナ科野菜に含まれるイソチオシアネートは、主に貯蔵器官である種子に多く存在している。そのため、ブロッコリーのスプラウト（芽生え）のように、スルフォラファンを芽生えで食することもできる。しかし、イソチオシアネートを治療に使うには、材料となるイソチオシアネートを大量に生産できる栽培方法の開発が待たれる。</p>

<p>イソチオシアネートを予防に使用することは、今後大きく期待されるが、大部分のアブラナ科野菜では、通常食べる葉やブロッコリーの花茎などには、イソチオシアネート前駆体の含量は低い。できれば、通常食べているアブラナ科野菜の葉などにイソチオシアネート前駆体を多く生産させる栽培技術の開発が求められている。植物工場では、一般の土壌栽培と比べて、光や養液組成など、栽培要件の組み合わせを変えることができるので、イソチオシアネート前駆体の生成を促進させる栽培方法の開発が可能かもしれない。植物工場技術の大きな課題である。</p><p>The post <a href="https://www.health-veg.com/blog/424/" target="_blank">イソチオシアネートの抗がん作用</a> first appeared on <a href="https://www.health-veg.com/" target="_blank">株式会社エコタイプ次世代植物工場</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>アブラナ科野菜の摂取はがんの発生を有意に低下させる</title>
		<link>https://www.health-veg.com/blog/410</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 20 May 2025 02:27:38 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ブログ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>がんの原因である遺伝子変異の原因が、多くの場合、慢性炎症で発生する活性酸素種（特に、ヒドロキシラジカル）であることは、多くの事例が示す通りである。活性酸素種は野菜に含まれる抗酸化成分によって消去されるから、野菜の摂取はが [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>がんの原因である遺伝子変異の原因が、多くの場合、慢性炎症で発生する活性酸素種（特に、ヒドロキシラジカル）であることは、多くの事例が示す通りである。活性酸素種は野菜に含まれる抗酸化成分によって消去されるから、野菜の摂取はがんの予防に役立つはずである。<br>
　ところが、従来の調査によると、必ずしも野菜の摂取ががんの発生を低下させるという結果が得られていない。そのため、それらの結果を基に、野菜はがんの予防に役立たない、という医者まで出てくる状況である。これは、従来の調査方法に問題があると言わざるを得ない。例えば、野菜の摂取量を調査する際に、過去の食事内容を聞いて、そこから野菜の摂取量を推定する方法では、記憶が不確かな上に、野菜をまとめて扱うために、葉菜、根菜、果菜の区別もなく、また抗酸化成分の多少も問題にしていない。従来の調査はこの問題の核心を問うものではない、のである。</p>

　<p>近年、この点を改善する調査が出始めている。それは、アブラナ科野菜の摂取とがん発生との関係に焦点を当てた調査である。この場合、アブラナ科野菜という縛りがあるため、調査がより厳密になる。しかも、多くの場合、アブラナ科野菜という場合、抗酸化成分が多く含まれる葉の摂取の占める割合が高くなる。アブラナ科野菜は、アブラナ科に属する多様な野菜のグループであり、ブロッコリー、コマツナ、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、コラードグリーン、ケール、カブなどが代表的である。<br>
　なぜアブラナ科野菜が注目されているかといえば、一般的にアブラナ科野菜に含まれるイソチオシアネートが、がん抑制作用や転移抑制作用があるという報告があるからである。しかし、イソチオシアネート類は苗などをすりつぶした際に酵素的に遊離する揮発性の成分である。食事を通してそれがどの程度がん発生部位に届いているかは不明である。また、イソチオシアネート類は、通常は種子に多く含まれるので、芽生えが主な供給源である。成熟した葉野菜ではカラシナなどに含まれるが、辛いので多くは食べられない。すなわち、アブラナ科野菜として摂取しているのは、通常はイソチオシアネートの少ない部位なのである。そのため、アブラナ科野菜を摂取する場合、イソチオシアネートの効果よりも、抗酸化成分の摂取の効果が出てくると考えられる。<br>
　下記の報告は、アブラナ科野菜の摂取が全体としてがんの発生を低下させているという内容である。野菜の摂取ががんの発症を低下させたという調査結果は貴重である。ただし、その効果はイソチオシアネートの効果というよりも、抗酸化成分の効果による可能性がより大きいのではないか、と考えられる。もしそうであるなら、抗酸化成分が一般野菜の１０数倍多く含まれる「eスーパー健康野菜のコマツナ」は、がんの発症に対して、非常に明確な効果を発揮すると期待される。がんの発症を低下させるかどうかを調査するのであれば、イソチオシアネートを多く含む芽生えなどの食材か、抗酸化成分を多く含む食材かを明確にして、それらの効果を調査すべきである。<p><br>

　以下の内容は、Google Gemini による Deep Research の結果を示すが、多くの報告が、アブラナ科野菜の摂取によりがんの発症が低下したことを示している。<br>

　<p>最近発表されたメタアナリシス（：複数の研究をまとめて集計して結果を統合する調査手法）では、229件もの観察研究、そして570万人以上の参加者を対象に、アブラナ科野菜の摂取量と様々ながんのリスクとの関連性が調査された。その結果、全体としてアブラナ科野菜の摂取量が多いほど、肺がん、膀胱がん、前立腺がん、上部消化管がんなど、複数のがん種においてリスクが低下する傾向が示された。より具体的には、研究デザインの種類によってリスク低下の程度に差が見られ、前向き研究（：研究開始時点から将来に向けてデータを収集して調査する手法）であるコホート研究（：因果関係を調べるため、処理の有無による比較を行う調査）では4％のリスク低下が、一方、過去を振り返って調査するケースコントロール研究では23％のリスク低下が観察された。ただし、これらの結果には研究間でばらつきが大きいという点も指摘されている。摂取量の目安としては、週に4～7サービング（1日あたり約100グラム）程度のアブラナ科野菜を摂取することが、最も効果的な可能性が示唆されている。<br>
　さらに、2024年9月30日に発表された系統的レビューと用量反応メタアナリシスでは、1978年から2023年6月までの広範な期間にわたる226件のケースコントロール研究とコホート研究が分析された。この包括的な分析の結果、アブラナ科野菜の摂取は全体的にがん予防と関連しており、オッズ比（：処理ありと処理なしとの比）は0.77、リスク比（RR：アブラナ科野菜の摂取によりがんの発症がどれだけ低下したかを示す指標）は0.96と報告された（論文１）。これは統計的に、アブラナ科野菜を摂取する人は、摂取しない人に比べてがんになるリスクがわずかに低いことを示唆している。また、この研究では、がんの種類ごとに推奨されるアブラナ科野菜の摂取量が示されており、例えば大腸がん、肺がん、上部消化管がんに対しては週に5.41サービング（：皿、１サービングは約70g）、婦人科系がん（卵巣がん、子宮内膜がん）に対しては週に7.4サービング、膀胱がんに対しては週に5.5サービング、腎臓がんに対しては週に4.85サービング、前立腺がんに対しては週に3サービングという具体的な数値が提示されている。さらに、2～15年の追跡期間を有するコホート研究においては、アブラナ科野菜の摂取量が少ないほど、がんのリスクが高いという関連性も確認された。<br>
　肺がんに関しては、前述のメタアナリシスにおいて、コホート研究で5％のリスク低下が示され、特にアジアの集団においてはリスク低下との関連がより明確に示されている 。2024年の系統的レビューでも、推奨摂取量は週に5.41サービングとされ、アジアの集団での有意な関連が強調されている。2007年までの研究を対象とした別の系統的レビューでは、アブラナ科野菜の摂取量が多いほど肺がんリスクが低下する傾向が見られ、ケースコントロール研究で23％、コホート研究で17％のリスク低下が報告されている。米国がん研究協会（AICR）は、非デンプン質の野菜と果物の組み合わせが、口腔、咽頭、喉頭、食道、肺、胃、大腸がんなどの上部消化器系のがんのリスクを低下させる可能性があると述べており、カロテノイド、ベータカロテン、ビタミンCを含む食品も肺がんリスクを低下させる可能性を示唆している。<br>
　大腸がんについては、前述のメタアナリシスでアメリカの集団において最も強い保護的な関連が見らた 。2024年の系統的レビューでは、推奨摂取量は週に5.41サービングとされ、アメリカの集団で主に関連が示されている。また、最近の別のメタアナリシスでは、アブラナ科野菜の摂取が胃がんおよび大腸がんのリスクをそれぞれ19％および8％低下させると報告されている。AICRも、非デンプン質の野菜と果物の組み合わせが大腸がんのリスクを低下させる可能性を指摘しており、ビタミンCを含む食品も結腸がんのリスクを低下させる可能性を示唆している。<br>
　前立腺がんに関しては、メタアナリシスで保護的な関連が示されており、推奨摂取量は週に約4～7サービングとされている。2024年の系統的レビューでは、推奨摂取量は週に3サービングとされ、アメリカの集団で主に関連が示されている。別のメタアナリシスでは、アブラナ科野菜の摂取量が多いほど前立腺がんのリスクが低下する可能性が示唆されており、16件の研究を分析した結果、摂取量が最も多い群は最も少ない群と比較して前立腺がんのリスクが13％低いことが示された。<br>
　膀胱がんについては、メタアナリシスにおいてコホート研究で13％のリスク低下が示され、推奨摂取量は週に約4～7サービングとされている。2024年の系統的レビューでは、推奨摂取量は週に5.5サービングとされている。AICRは、非デンプン質の野菜と果物の組み合わせが膀胱がんのリスクを低下させる可能性があると示唆している。<br>
　胃がんに関しては、メタアナリシスにおいてケースコントロール研究で20％のリスク低下が示され、推奨摂取量は週に約4～7サービングとされています。別のメタアナリシスでは、アブラナ科野菜の摂取が胃がんのリスクを19％低下させると関連付けられている。AICRは、非デンプン質の野菜と果物の組み合わせが胃がんのリスクを低下させる可能性があると述べている。<br>
　腎臓がんについては、メタアナリシスでアメリカの集団において最も強い保護的な関連が見られ、推奨摂取量は週に約4～7サービングとされている。2024年の系統的レビューでは、推奨摂取量は週に4.85サービングとされ、アメリカの集団で主に関連が示されている。<br>
　婦人科系がん（卵巣がん、子宮内膜がん）に関しては、2024年の系統的レビューで推奨摂取量が週に7.4サービングとされ、アメリカの集団で主に関連が示されている。<br>
　その他のがんとして、メタアナリシスでは上部消化管がん（コホート研究で15％のリスク低下）、神経膠腫（ケースコントロール研究で18％のリスク低下）、食道がん（アジアの集団でリスク低下との関連）、頭頸部扁平上皮がん（アジアの集団で有意な関連）などが報告されている。また、UCLAの2023年の分析では、ブロッコリーなどのアブラナ科野菜を定期的に摂取する患者は、前立腺がん、乳がん、結腸がん、口腔がんのリスクが低いことが示された。</p>

<p>1) Unveiling the effects of Cruciferous vegetable intake on different cancers: A systematic review and dose-response meta-analysis: Sicong Zheng et al. Nutr Rev. 2025</p><p>The post <a href="https://www.health-veg.com/blog/410/" target="_blank">アブラナ科野菜の摂取はがんの発生を有意に低下させる</a> first appeared on <a href="https://www.health-veg.com/" target="_blank">株式会社エコタイプ次世代植物工場</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>大部分のがんは活性酸素種による遺伝子の変異が原因である</title>
		<link>https://www.health-veg.com/blog/396</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 16 Apr 2025 05:24:42 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ブログ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>大部分のがんは活性酸素種による遺伝子の変異が原因である 　がんの原因が生後のDNA変異によることは、確立された科学的知見である。がんが遺伝しているように見える場合でも、変異してがんを引き起こす発ガン遺伝子が、通常であれば [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<h2>大部分のがんは活性酸素種による遺伝子の変異が原因である</h2>
<p>　がんの原因が生後のDNA変異によることは、確立された科学的知見である。がんが遺伝しているように見える場合でも、変異してがんを引き起こす発ガン遺伝子が、通常であれば2セットある中で、どちらか一つがすでに変異しており、片方が変異すればがんになりやすいケースと考えられる。また、家族内で同じがんにかかる場合も、その理由として、食生活や喫煙・飲酒などの生活習慣が同一家族内で似通っていることが考えられる。発がん遺伝子の大部分は、本来の機能が細胞の分裂制御に関わる機能を持っており、それらの機能はヒトの発生過程でなくてはならない役目を持っているので、生まれつき変異しておれば、正常な人体ができなくなる遺伝子であり、正常に生まれておれば、誕生時にはそれらの制御遺伝子は正常であると考えられることも、がんは遺伝しない理由に挙げられる。
</p>
<p>
　DNAを変異させる変異原には、大きく分けて、物理的変異原、化学的変異原、生物学的変異原がある。物理的変異原には、紫外線、放射線が含まれる。化学的変異源としては、主に環境化学物質が含まれ、多環芳香族炭化水素（石炭タール、大気汚染物質など）、アフラトキシン（カビ毒）、ニトロソアミン類、アルキル化剤、アスベスト、ベンゼン、ホルムアルデヒドなどである。生物学的変異源には、ウィルス、細菌類があり、ヒトパピローマウィルス（子宮頚がんの原因ウィルス）、肝炎ウィルス、エプスタイン・バール・ウィルス（Bリンパ球をがん化させる）、ピロリ菌（胃がんの原因菌）などが含まれる。<br>

　物理的変異源である紫外線、放射線は、人体外から直接細胞に作用し、DNAを変異させる。日本における皮膚がんの発生件数は、人口10万人あたりの罹患率は18.9例であり（2020年、男性：20.2例、女性：17.6例）、比較的少ない。日本全体では、九州や沖縄に多く、東北や北海道では少ない。これは太陽光に含まれる紫外線の量が関係していると考えられる。放射線による被曝でがんが発生するのは、今日では原発の事故によるなど、事例が限られる。<br>
　化学的変異原による発がんは、変異原のある環境にさらされるなど、特殊なケースとなるが、日常的に変異原物質にさらされるのは喫煙習慣である。タバコの煙には200種以上の発がん性成分が含まれており、ヘビースモーカーではそれらによるDNA変異と発がんが当然考えられる。ところが、近年の研究で、タバコの煙に含まれる化学物質によって直接DNAが変異を受けるよりも、タバコの煙に含まれる様々な物質によって、炎症が誘発され、その炎症で発生する活性酸素種がDNAを変異させるケースがはるかに多いことが判明した。タバコの煙に含まれる活性酸素種（ROS, Reactive Oxygen Species）は、上皮細胞に損傷（脂質過酸化、DNA損傷など）を与え、酸化ストレス感受性の細胞内シグナル伝達経路を活性化し、炎症性メディエーターの放出を引き起こす。タバコ煙の成分は、気道やその他の曝露された組織を覆う上皮細胞や常在免疫細胞（例：マクロファージ）を直接活性化する。喫煙は、上皮細胞や免疫細胞からの様々な炎症促進性サイトカイン（例：TNF-α、IL-1β、IL-6、IL-8、GM-CSF）およびケモカイン（例：MCP-1）の産生・放出を刺激する。これらのメディエーターは炎症反応を増幅し、さらなる免疫細胞を動員し、組織損傷やリモデリングに寄与する。喫煙による炎症は、曝露部位に限定されない。喫煙者においてC反応性タンパク（CRP）や白血球（WBC）数といったマーカーが上昇することからも明らかなように、全身性の炎症を引き起こす。このように、喫煙は人体内の多くの組織に対して炎症を引き起こし、慢性炎症を誘発している。慢性炎症では、免疫細胞が出す活性酸素種（ROS）がDNAを変異させるのである。<br>
　アスベスト（石綿）は、天然に産出される繊維状ケイ酸塩鉱物で、耐熱性、耐久性に優れるため、過去に建材、断熱材などに広く使用された。吸入されたアスベスト繊維は肺深部に到達し、長期にわたって残留する。その物理的刺激と化学的性質により、肺や胸膜に慢性的な炎症反応を引き起こす。この持続的な炎症と、それに伴う細胞傷害、修復、増殖の繰り返し過程で、DNA損傷や突然変異が蓄積し、がん化につながると考えられている。アスベストによる発がんでは、繊維状のアスベストが赤血球を破壊して、その結果多量に流出する鉄イオンがヒドロキシラジカルの発生を促し、そのヒドロキシラジカルがDNAの変異を誘発することが中皮腫がんの原因であると、名古屋大学のグループが明らかにしている。<br>
　生物学的変異原であるウィルス・細菌によるDNAの変異にも、炎症が深く関係している。ヒトパピローマウィルスが子宮頸部に感染すると、炎症を誘発し、その炎症により発生する活性酸素種（ROS）がDNAを変異させる。また、ヒトパピローマウィルスが産生するE6タンパク質はがん抑制タンパク質p53と結合し、その分解を促進する。E7タンパク質はがん抑制タンパク質pRbと結合し、その機能を阻害する。これにより、細胞周期の制御が失われ、アポトーシスが抑制され、細胞が不死化・がん化へと向かう。発がんには、一過性の感染ではなく、ウイルスの持続感染が必要である。感染後、数年から数十年かけて前がん病変（子宮頸部上皮内腫瘍（CIN）など）を経て浸潤がんに進行する。<br>
　B型肝炎ウイルスの持続感染による慢性肝炎は、長期にわたる肝細胞の破壊と再生を引き起こし、肝硬変を経て肝がんへと進展させる主要な経路である。B型肝炎ウイルスのDNAは宿主肝細胞のゲノムに組み込まれることがあり、これががん抑制遺伝子の破壊やがん遺伝子の活性化を引き起こす「挿入変異誘発」によって直接的に発がんに関与する可能性も指摘されたが、2016年国立がん研究センターと理研との共同研究で、肝がんの全塩基配列が300例について決定された結果、挿入変異誘発の可能性は非常に小さく、点突然変異が1万箇所もあることが明らかとなっており、この点突然変異は炎症時に発生する活性酸素種（ROS）のヒドロキシラジカルが原因であると考えられる。<br>
　ヘリコバクター・ピロリ（ピロリ菌）（細菌）は、胃粘膜に定着し、慢性的な胃炎を引き起こす。この慢性炎症が長期間続くと、胃粘膜の萎縮（萎縮性胃炎）や腸上皮化生（胃粘膜が腸の粘膜様になる変化）が進行し、胃がんとなる。<br><br>
<img src="/wp-content/uploads/1_250416.png" alt=""  />
</p>
<p>　このように、がん化の原因であるDNAの変異原を調べてみると、紫外線による皮膚がんを除いて、大部分のがんは、まず慢性炎症が起き、その慢性炎症の過程で発生する活性酸素種が変異原となり、その結果がんが発生することが分かる。その慢性炎症の原因が明確でない場合もある。慢性炎症では、免疫細胞が異物を破壊するために放出する活性酸素種（ROS）が多く放出されるが、中でも過酸化水素と鉄イオンとが反応（フェントン反応）して生成するヒドロキシラジカル（•OH）は、非常に強力な変異源であり、生体内で生成される最も強力なROS酸化剤の一つである。その極めて高い反応性（拡散律速に近い速度定数 >10⁹ M⁻¹s⁻¹）と非常に短い半減期（約10⁻⁹秒）が特徴である。これは、•OHが生成された場所のごく近傍にある分子と直ちに反応することを意味する。また、高い求電子性を持つ。<br>
    　フェントン反応では、最初に生成する活性酸素であるスーパーオキサイド（O2-）がSODの作用で生成する過酸化水素と鉄イオンとが反応する。過酸化水素は生体膜を容易に通過して周りの細胞に浸潤する性質がある。また、細胞核内にも容易に拡散する。<br>
    　近年、細胞核内に高濃度の鉄イオンが局在することが明らかとなっている。フェリチンは伝統的に細胞質における鉄貯蔵タンパク質とされてきたが、特にHサブユニット（H-フェリチン）が主要な形態として細胞核内にも存在することが確認されている。また、Fe-Sクラスターは、核内で機能する多数のタンパク質にとって不可欠な補因子である。これらのタンパク質は、DNA複製（DNAポリメラーゼ、プライマーゼ、ヘリカーゼ）、DNA修復（ヘリカーゼ、グリコシラーゼ、ヌクレアーゼ）、テロメア維持（ヘリカーゼ）、転写など、ゲノムの維持管理に中心的な役割を果たしている。哺乳類細胞に存在するFe-Sタンパク質の約半数が、部分的または完全に核内に局在すると推定されており、核がFe-Sタンパク質の主要な活動場所であることが示されている。<br>
    　ヒドロキシラジカルは非常に高い反応性を持ち、核酸塩基を含む様々な生体分子に対して非選択的に反応する。その反応速度は、しばしば拡散律速に近い値を示す。ヒドロキシラジカルと核酸塩基との主な反応の種類は、ラジカル付加反応（RAF）、水素原子引き抜き反応（HA）、および一電子移動反応（SET）の3つに分類できる。ラジカル付加反応（RAF）では、ヒドロキシラジカルがヘテロ環塩基の不飽和結合（C=C、C=N）に付加する。この反応は、高い速度定数を持つため、しばしば優先的な相互作用経路となる。ピリミジンではC5=C6結合、プリンではN7=C8およびC4=C5結合が主な付加部位となる。水素原子引き抜き反応（HA）では、ヒドロキシラジカルが塩基または糖部分から水素原子を引き抜く。この反応により、塩基上に非常に反応性の高いラジカル種が生成する可能性がある。チミンのメチル基やアデニンおよびグアニンのアミノ基などが典型的な水素引き抜き部位として知られている。一電子移動反応（SET）では、ヒドロキシラジカルが塩基を酸化する。これらの反応は、塩基の置換、挿入変異、欠失、染色体の構造変化など、様々な変化をもたらすと考えられる。<br>
    　すなわち、生体内で慢性炎症が起きると、炎症部位で活性酸素種（ROS）が発生し、そのうち過酸化水素が周りの細胞および細胞核内へ拡散して、フェントン反応により生じたヒドロキシラジカルが容易にDNAの変異を引き起こすのである。がんは慢性炎症の部位で発生することも、慢性炎症ががんの前兆であることを裏付けている。</p>
    
    <p>　がん化した細胞のDNAの塩基配列を調べると、非常に多数の変異が起きていることが分かっている。通常、DNAの塩基配列に異常が起きると、すぐにDNA修復系が活動してその異常を修復することが明らかになっている。そのため、何らかの変異原にさらされても、多くの場合、変異は残されない。このDNA修復系が機能しないと、ヒトのように複雑な生体系を維持することは不可能と考えられる。ところが、がんの場合に限り、無数の変異が検出されるのである。この非常に多くの変異が蓄積することががんの特徴と言える。なぜ、がんの場合、これほど多くの変異が蓄積されるのか。その現象を説明できるのは、修復系が間に合わないほど多くの変異が連続して起きる、と想定する以外にない。それは、慢性炎症で絶えず活性酸素種が連続的に発生することにより、初めて合理的に説明できる。<br>
    　変異原はゲノム中にランダムに変異を起こすと考えられる。そうすると、約250個あると言われている発がん遺伝子が変異してがん化するためには、どの程度の変異が必要かを推定することができる。今仮にヒトの遺伝子が約25,000個あるとすると、25,000/250 = 100 箇所の変異が必要である。ところが遺伝子は隙間なく並んでいるのではなく、大きなスペースがあることが分かっている。今仮にそのスペースを一つの遺伝子の10倍程度とすると、100箇所の変異は、その10倍の1,000箇所が必要となる。また、一つの遺伝子の中でもその遺伝子の機能に致命的な箇所があり、その致命的な箇所に変異が起きないと、遺伝子が変異したことにはならない。今仮に、その致命的なホットゾーンが一つの遺伝子の1/10と仮定すると、1,000箇所の変異はその10倍の10,000箇所必要となる。すなわち、ゲノム中に10,000箇所のランダムな点突然変異が起きないと、確率的には発がん遺伝子の変異へと到達しない計算になる。2016年国立がん研究センターと理研との共同研究で、肝がんの全塩基配列が300例について決定された結果、点突然変異が1万箇所もあることが明らかとなっているのは、上記推論が妥当であることを示す。
    </p>

    <p>　がんを誘発する原因となる要因は多数あり、そのため予防には共通する対策が取れないと長年考えられてきた。しかし、最終段階でDNAの変異を引き起こす変異原は、紫外線による皮膚がんの場合を除いて、多くの場合、慢性炎症で放出される活性酸素種（ROS）のヒドロキシラジカルであることが明らかとなった。この事実は非常に重要である。<br>
        　この事実は、がんの予防という視点からみると、活性酸素種の消去こそが最も主要な予防法であること、を意味する。例えば、抗酸化成分の一つであるビタミンCは、ヒドロキシラジカル（•OH）、スーパーオキシドラジカル（O₂•⁻）、過酸化水素（H₂O₂）、ペルオキシルラジカル（ROO•）など広範囲のフリーラジカルを直接消去することができる。そのメカニズムは、ビタミンCがフリーラジカルに1個の電子（または水素原子）を供与し、その不対電子を中和し、水分子や酸素分子など、より安定で反応性の低い種に変換する。植物には、ビタミンC以外にも多数の抗酸化成分が含まれている。<br>
        　がんにかからないためには、慢性炎症を誘発する喫煙や過度の飲酒を避けることに加えて、日常的に抗酸化成分の多い野菜を食べることが必要不可欠である。特に、抗酸化成分を通常野菜の数倍から十数倍も多く含むeスーパー健康野菜の活用が望まれる。
        </p><p>The post <a href="https://www.health-veg.com/blog/396/" target="_blank">大部分のがんは活性酸素種による遺伝子の変異が原因である</a> first appeared on <a href="https://www.health-veg.com/" target="_blank">株式会社エコタイプ次世代植物工場</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>発がん要因の因果関係</title>
		<link>https://www.health-veg.com/blog/379</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[root]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 11 Oct 2023 07:55:12 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ブログ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.health-veg.com/?p=379</guid>

					<description><![CDATA[<p>発がん要因の因果関係 　がんの原因は何か、という問いには、これまで多くの議論があった。専門家の間では、タバコと食事が全体の2/3 を占める、という見解であったが、一般庶民の間では、食品添加物や農薬が最大の原因であると考え [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<h2>発がん要因の因果関係</h2>
<p>
　がんの原因は何か、という問いには、これまで多くの議論があった。専門家の間では、タバコと食事が全体の2/3 を占める、という見解であったが、一般庶民の間では、食品添加物や農薬が最大の原因であると考える意見が多かった。一方で、ウィルスや細菌もがんの原因になり得る、という指摘もあり、がんの原因については、今日でも議論が整理されていないように思われる。
</p>
<p>
　ところで、がんは遺伝子（ＤＮＡ）に変異が起きることが原因である、との見解は、比較的早くから確立されてきた。発がん遺伝子が多数発見されたからである。がんの原因が遺伝子の変異に起因することが明確になると、遺伝子に変異を起こす要因はすべてがんの原因になり得る、ということになった。そこで、遺伝子に変異を起こす物質を探索する方法が開発された。一番簡単な方法は、微生物を使って、変異する能力を調べる方法である。そのためには、ある遺伝子に変異を起こさせ、そのままでは増殖できないが、変異を誘導する成分を入れて培養すれば、復帰変異がおこり、微生物が繁殖できるようになる。微生物の繁殖はすぐに観察できるので、多数の物質について、その変異原性が調べられた。
その結果、膨大な数の物質に変異原性のあることが分かった。タバコや食品添加物にも多くの変異原性のある成分が見つかった。その結果、我々の生活の周りには、非常に多くの発がん物質のあることが広く認識されるようになった。この状況下では、がんの本当の原因は何かについて、整理できない状況となった。
</p>
<p>
　このブログ（「がんの予防について」2020.10.26）でも述べたが、その状況が変わったのは、日本ガン研究センターと理研との共同研究で、肝臓がんの患者のがん細胞の全塩基配列が３００例について決定されて、正常な細胞と比較したところ、一つのガン細胞あたり約１万箇所の点突然変異が発見されたことである（2016年４月）。点突然変異とは、DNAの塩基一つが変異していることを示す。肝臓がんの多くはウィルスの感染で引き起こされることが分かっており、ウィルスもゲノム中に挿入される形で、その部位の遺伝子を破壊するので、それが肝臓がんの原因ではないかと考えられたが、ウィスルによる構造変化はごく一部であることも明らかになった。この研究の後、いくつかのがん化細胞について、DNAの塩基配列が決定されたが、いずれも非常に多くの点突然変異が蓄積していることが分かった。すなわち、がん化した細胞では多くの点突然変異が蓄積していることは、共通する現象なのである。
</p>
<p>
　ここで、点突然変異を引き起こす要因は何か、について考える。日常生活の周りには、多くの変異要因が存在する。アルコール、タバコ、食品添加物の中の亜硝酸塩、野菜に含まれる硝酸塩が食べるときに出る亜硝酸塩、紫外線、放射線、ウィルス、細菌、活性酸素、などである。このうち、点突然変異を誘導するのは、タバコの煙に含まれ、亜硝酸塩から生成するニトロソアミンと活性酸素とである。活性酸素については、このブログ欄（「抗酸化成分がガンの予防になることを示す直接の証拠」2023年１０月）で説明した。日本がん研究センターと理研の共同研究の結果が示す重要な内容は、点突然変異が異常に多く蓄積していることである。人体内で起こる遺伝子変異は、基本的にはDNA修復系により修復されて、変異が残らない、というのが生物学の常識である。ところが、がん化した細胞では、ゲノム当たり１万箇所もの点突然変異が見つかっている。明らかにDNA修復系が機能していない結果なのである。この結果は、変異原の量が非常に多くて、DNA修復系では修復しきれなかった、と考える他はない。それほど多くの変異原にさらされるのは、慢性炎症で発生する活性酸素以外には考えられない。タバコや亜硝酸塩から生成するニトロソアミンでは、この大量の変異を説明できない。すなわち、がんの直接の原因となるDNAの変異は、慢性炎症で発生する活性酸素であることは間違いない。
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<p><img src="/wp-content/uploads/20231011_001.png" alt=""  /><br>

　そうすると、がんの原因として従来考えられてきた多くの要因には、因果関係のあることが分かる。すなわち、がんの直接の原因であるDNAの変異は慢性炎症で出る活性酸素により引き起こされており、他の要因は慢性炎症を引き起こすことにより、がんを二次的に誘導していることである。このように整理すると、従来から指摘されてきた「がんの原因」には相互の因果関係があり、一つのまとまった形で、その因果関係を整理できる。この因果関係を上図に示した。この図から分かることは、従来がんの主要な原因とされるタバコについても、タバコの煙に含まれるニトロソアミンに強力な変異原性があるとしても、その変異原性ががんの直接の原因ではなく、タバコの煙に含まれる化学物質などが原因で慢性炎症が起きて、それが原因で発生する活性酸素により細胞ががん化する、と見なすべきである。事実、タバコを吸う人は、肺や気管支に炎症が起き、それが慢性化しやすいと言われている。タバコを猛烈に吸うヘビースモーカーの場合、その煙に含まれるニトロソアミンがDNAの変異を誘発することはあり得るかもしれない。しかし、ゲノムあたり約１万箇所もの変異を誘発するのは、主要には慢性炎症で発生する活性酸素であり、ニトロソアミンはその一部でしかない、と考えるべきであろう。</p>
<p>
　がんになる場合、なぜゲノム当たり約１万箇所もの変異が起きているのか、その理由は、ゲノム中に約２５０個ほど存在する発がん遺伝子に変異が起きる確率で説明できる。変異原はDNAの特定の部位を変異させるのではなく、変異する部位は完全にランダムである。ヒトのゲノムに約２万５千個の遺伝子があるとすれば、約１００分の１が発がん遺伝子ということになる。遺伝子はDNA中に隙間なく並んでいるのではなく、１つの遺伝子とその隣の遺伝子との間には、遺伝子１０個分程度のスペースがある。この状態でランダムに変異が起きて、それが発がん遺伝子に当たる確率は1,000分の１ということになる。ただし、一つの遺伝子の中で致命的な部位（ホットゾーン）が、遺伝子の１０分の１程度と考えると、ゲノム全体でどれかの発がん遺伝子の致命的な部位に変異が起きる確率は10,000分の１ということになり、発がん遺伝子に変異が起きるのは、平均してゲノムあたり１万箇所程度であり、日本がん研究センターと理研の研究結果は確率で説明できる。すなわち、遺伝子の変異は、少ないときはDNA修復系により取り除かれるので、変異が蓄積することはない。慢性炎症の場合のように、変異原である活性酸素が多量に生成して、DNA修復系では修復しきれない場合に、その変異が蓄積して、その数がゲノム当たり１万カ所程度になると、発がん遺伝子のいずれかが変異してがん化するのである。その意味で、変異原性のある物質がすべてがんの原因になるのではなく、がんの直接の原因になるのは、一度に大量に変異原を発生する活性酸素である。例えば、残留農薬や食品添加物による発がんの可能性は小さい、と考えられる。また、炎症を誘発するウィルスや細菌（ピロリ菌など）、タバコなどは慢性炎症を引き起こして、間接的にがんの原因となる。
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<p>
　このように考えると、がんを予防するためには、慢性炎症で発生する活性酸素の害を防ぐことが最も重要となる。活性酸素を消去するには抗酸化成分を多く含む野菜を食べるのが一番よい。しかし、細胞ががん化する際の活性酸素（特に炎症部位から周りに拡散する過酸化水素）の量は非常に多い。これらを確実に消去するには、緑色の野菜を毎日食べること、できれば e-スーパー健康野菜のように、抗酸化成分を１０倍程度多く含む野菜の方がより効率がよい。それでもなお、確実に活性酸素を消去するには、サプリメントのビタミンCなどを使用することも考えられる。しかし、ビタミンCは、一度に多くの量を飲んでも、血中濃度が一定濃度に達すると、吸収されなくなるという。最近では、ビタミンCをリポソームで包んで、吸収効果を高めたサプリメントも発売されている。抗酸化成分のサプリメントががんを予防する効果については、過去に大規模な調査が行われて、その予防効果は認められなかった。しかし、そのような調査には問題点がある。調査に使用したビタミンCなどのサプリメントの量が不十分であった可能性がある。がんの原因となる、慢性炎症で発生する活性酸素量は非常に多いので、それらを消去するのに十分なビタミンCが使用されていなかった可能性もある。この場合、医者のよく言う「エビデンスがない」という言説には、あまり惑わされてはならない。「エビデンスはまだない」と見なすべきである。
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		<title>抗酸化成分がガンの予防になることを示す直接の証拠</title>
		<link>https://www.health-veg.com/blog/371</link>
		
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		<pubDate>Mon, 02 Oct 2023 08:48:36 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>抗酸化成分がガンの予防になることを示す直接の証拠 がんの予防については、本ホームページのブログ欄（「がんの予防について」2020.10.26）ですでに述べた。今回は、その中で、体内で発生する活性酸素が遺伝子を変異させ、そ [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<h2>抗酸化成分がガンの予防になることを示す直接の証拠</h2>
<p>
がんの予防については、本ホームページのブログ欄（「がんの予防について」2020.10.26）ですでに述べた。今回は、その中で、体内で発生する活性酸素が遺伝子を変異させ、その変異を抗酸化成分であるビタミンＣが防止できることに焦点を当てて説明する。<br>
　下図は、DNAの塩基の一つであるデオキシグアニジン（2’-dG）に活性酸素が作用して、８−デオキシグアニジン（8-OH-dG）が生成することを示している。ここで、活性酸素は、O2- から生成した H2O2 が鉄イオン存在下で、ヒドロキシラジカル（HO・）が作用していることに注意。
</p>


<p><img src="/wp-content/uploads/20231002_001.png" alt=""  /><br>

　活性酸素は、通常の呼吸鎖においても発生するが、がんの原因になるのは、慢性炎症で発生する活性酸素である。活性酸素はO2- として生成するが、これは細胞内に大量に存在するSODという酵素で H2O2 に変換される。このH202 は細胞膜を容易に通過して、周りの細胞に拡散する。そこにFe2+ が存在すれば、非常に反応性の高いHO・になり、近くのDNAやタンパク質に結合して変化させるのである。上図についていえば、変異した8-OHdG は、DNA 修復系により切り出され、尿中に放出される。すなわち、尿中の8-OHdG の量を測定すれば、DNAがどれだけ活性酸素により変異を受けているのかが分かる。</p>

<p>　下図は、NHKBS「美と若さの新常識（2017.7.20）で放映された一部である。この番組では、舞台女優の椿鬼奴さんが、今朝まで飲んでいましたということで、疲れた表情で現れる。そこで、司会者が、おしっこを取ってきてください、ということで、その尿中の8OHdG量を測定すると、29.1 ng/mgCRE という値で、その測定を担当した東海大学の西崎教授が、これほど高い値はめったにない、と言って驚く。その後、ビタミンＣの溶液（1,000 mg含有）を飲んでくださいと言って、１時間後に、もう一度尿中の8OHdG 量を測定すると、13.5 ng/mgCRE という値で、１時間の間に半減したことが示された。<br>
<img src="/wp-content/uploads/20231002_0012.png" alt=""  /><br>
　ここで重要なことは、比較的高濃度のビタミンＣ溶液を飲むことで、身体中にビタミンＣが短時間に行き渡り、その結果、8OHdG量が半減したこと、すなわち、活性酸素によるDNAの変異が抑制されたこと、である。この事実から推定されることは、体内では絶えず活性酸素によりDNAが変異を受けており、その変異はビタミンＣにより抑制されることである。また、通常の条件下では、それらの変異はDNA修復系により修復されていること、である。
　本ホームページのブログ欄（「がんの予防について」2020.10.26）ですでに述べたように、がん化した細胞では、DNAの変異がゲノムあたり１万カ所も変異しており、それらが修復されていないことである。この原因は、慢性炎症では、活性酸素が大量に長期間発生し続けるために、修復系では変異は修復されずに残っているためであると解釈できる。がんができる場合には、その前兆として慢性炎症があることは、早くから医者達により指摘されている。<br>
　ここで、紹介したのは、高濃度のビタミンＣの効果であるが、日常的には、食事の野菜から得られる抗酸化成分のミックスが、体内で発生する活性酸素によるDNAの変異を抑制することは、容易に推測できる。それでは、ビタミンＣなどのサプリメントでがんの予防ができるのか、という疑問がでてくる。この問題については、本ホームページのコラム欄（「野菜の効能をサプリメントで補えるか？」2022.6.21）で述べた。がん予防学会の前会長である前田浩氏は、サプリメントではなく野菜でのみがんが予防できる、と述べており、野菜スープの有効性を説明している。<br>
　野生の動物にはがんが極めて少ないことが判明している（「野生の動物にがんが少ないのはなぜか？」ブログ 2022.5.30）。光合成では、光が当たると酸素が発生し、光のエネルギーが変化した電子が容易にその酸素に渡されるために、呼吸で発生する活性酸素だけでなく、光合成で多量に活性酸素が生成するのである。すなわち、植物は強光にさらされ、高濃度の酸素に囲まれているために、活性酸素が生成しやすいのである。そのため、植物は、光合成を行う必要から、活性酸素に常にさらされるため、進化の過程で、植物体内で多種多様な抗酸化成分の生合成系を発達させてきた。それらは、ビタミンＣ, E、カロチノイド、ポリフェノール、含硫化合物、各種還元物質などである。そして、動物は、その植物の生産する抗酸化成分を食物として得ることで、動物体内で発生する活性酸素に対処してきた。しかし、ヒトの祖先は、動物が得た抗酸化成分を加熱することで、肉食では動物体内に含まれる抗酸化成分の大部分を失う道を選んだ。抗酸化成分は、化学的には還元物質であり、酸化されやすく、特に高温では酸化反応が促進されるために、加熱すると容易に酸化失活するのである。約五千万年前には、ビタミンＣの生合成能力も失った。そのため、本来であれば、植物（野菜）をもっと積極的に得なければならないのに、近年の食生活では野菜を食べない習慣が進行している。野生の動物にがんが極めて少ないのに、ヒトでは、特に日本人では、がんが多発しているのは、野菜を食べなくなったことが最大の理由である。日本人におけるがんの多発は、食文化の面からも、その原因について考察する必要がある。</p><p>The post <a href="https://www.health-veg.com/blog/371/" target="_blank">抗酸化成分がガンの予防になることを示す直接の証拠</a> first appeared on <a href="https://www.health-veg.com/" target="_blank">株式会社エコタイプ次世代植物工場</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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